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「どういうことって見て分からないか?古沢さんご一家だ。」
「そんなことは聞いてねぇよ!!」
嵐が怒鳴り散らす。
「だから、なんでその古沢さんがここに荷物運び込んでるんだって聞いてるんだよ!」
静がため息混じりに言った言葉で奏多はやっと合点がいったというようにポンと手を打った。
「遥と俺が再婚したんだ。やっぱり女性がいると華があっていいよな」
な!と奏多は隣で静に傍観していた新(あらた)に顔を向ける。
「ヒメ達だろう?大歓迎だよ。」
タバコを吸いながら言った新に静と嵐が視線を向ける。
「兄貴!!俺達に何にも言わないまま籍入れたんだぜ?」
「ちょっとくらい何かないのかよ?」
嵐と静が言った言葉に奏多は笑って言った。
「わりぃ。俺、浮かれてたら言うの忘れてた」
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