The gift.

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2月の中旬。 外には雪が所々残っていて、いつものように静まりかえった田舎の風景が漂っていた。   携帯が着信音を鳴らすと、カチッと液晶を起こして確認すると電話を取った。 「もしもし?ユキト?」 「あぁ、どうした?」 電話の向こう側からは幼馴染みのユウスケの声が聞こえる。 「カラオケいく?」 「うん」 「じゃあ今から行く」 用件を簡単に伝えると、ユウスケは電話を切った。   ユキトは広島の専門学校に通っていたが、後期の試験が終わったため、地元である島根に戻っていた。 ユウスケは高校を卒業すると、島根に残って就職していた。 島根に帰っている間はユキトと遊びに行く事で娯楽を楽しんでいた。   寒空の中、ユキトは外で立って待っていると、ユウスケの車が家の前に止まった。 ユキトはいつものように助手席に座ると、車は走り出した。   車で40分離れた場所へ走らせ、カラオケも1時間程度で済ませると、いつものようにくだらない話をしながら帰っていた。   「ちょっと休憩」 ユウスケはウインカーを右に出すと、大きな駐車場のある道の駅へと入った。
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