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2人は体を伸ばしてジュースを飲むと、再び話だした。
そんな時、ユウスケが不意に
「あ~あっ、女とカラオケ行きてぇなぁ」
と嘆いた。
「ユキトの学校の女紹介してよ」
「女って言ってもなぁ…」
ユキトの通っている専門学校は工業校。
女子など1人もいないクラス。
ましてや、ユキトにはナンパをする度胸もない。
しばらく考えていると、ユキトの頭の中に考えが浮かんだ。
「そうだ、メル友は?」
「メル友?」
ユキトは以前、サイトによりメル友を作っていた事があった。
ユキトはそのメル友と遊んだりすることは無かったが、メールで会話をする事で気が紛れるだろうと思い、昔登録していたサイトへ再び登録した。
同じ島根なら共通の話題が作りやすいからという事で、島根県で検索して数人にメールを送った。
しばらく待っていると、3人からメールが返ってきた。
3人に再び返事をしたが1人はすぐに返事が来なくなり、1人は中学生だったため返事をしないと言われた。
事情を話し、残った1人にユウスケのアドレスを送り再び返事を待ったが、ユウスケの携帯は鳴らず、ユキトの携帯が鳴った。
「あぁ、俺携帯代払ってなかった」
「おいおい。どうするんだよ」
ユウスケの不手際にユキトは困惑した。
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