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体育館の中には時間が時間なだけに、多くの生徒で溢れていた。
双木は慌てて自分のクラスの列に並んだ。
「危なかったな。射場で昼寝でもしてたのか?」
ゴメスが笑いながら話しかけて来た。
「あぁ、その通りだよ。気持ち良くてぐっすりだった。」
「お前は相変わらずだな。」
そんな風に話していると、いつの間にか校長先生が登壇していた。
すると自然に体育館の中が幾分静かになった。
「えー生徒の皆さん、こんにちは。この度、皆さんを集めたのは、ある連絡をするためです。」
校長先生の話しを聞きながら双木はゴメスと今日の部活や最近の調子についていろいろと話していた。
もちろん、校長先生の話しをしっかりと聞いてはいない。
「・・・大変申し上げにくいのですが・・・政府の決定により、皆さんには部活動対抗で殺し合いをしてもらいます。」
一瞬にして体育館の中が静まり返った。
少しすると近所の友達と話し始めた、またざわざわと騒がしくなり始めた。
「ただの冗談・・・だよな?」
「当たり前だろ?いきなり殺し合えなんて意味がわかんねーよ。」
「校長も冗談言うんだなー。」
そんな事を生徒達が話していると、校長先生が再び口を開いた。
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