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「私が今、言った事は全てが真実です。・・・私達としてもこんな命令には従いたくありません。本来なら私達大人が生徒の安全を守らなければならない立場にあるというのに。・・・本当に申し訳ない。」
そう言うと、校長は深々と頭を下げた。
この時になってようやく体育館の中が静かになった。
「詳しい対戦方法や日時は国が書類を自宅に郵送してくれます。なので今日から数日間の授業は中止にします。」
生徒達は未だに信じられないと言った様子で、本当にこれから周りにいる級友達と殺し合わなければいけない、というのが質の悪い夢のようだった。
「嘘じゃ・・・ねぇのかよ・・・。」
双木はその場に立ち尽くしていた。
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