最後の日常

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「参加拒否の場合は死刑。やらざるを得ないみたいだよ。」 そう言いながら双木は二枚目の紙を手に取った。 そこにはこのイカれた命令の要項が事細かに書かれていた。 ・本行事は、部活動ことのチームに別れての団体戦となる。 ・トーナメント方式で試合を行う。 ・人数に制限は無い。 全員参加となる。 ・会場は校地内すべてとする。試合中に外に出たものはその場で射殺。誤って出てしまった者はすぐに戻れば罰しない。 ・試合時間は九時間。三時間毎に二十分の休憩時間を設ける。 ・殺害方法は自身の部活動で使う道具なら何でも構わない。(例・野球部:バット、ボールetc) ・この行事中に行われた殺人は罪には問わない。ただし、行事が始まる前や終わった後に選手に暴行を加えたり死亡させた場合は終身刑と処す。 ・部活動に関係の無い道具で殺害した場合もルール違反と見なし、上記と同様の刑に処す。 ・試合中の携帯電話の使用は制限されたこちら側の物を使うというなら許可する。ただし、ひとチームにつき五つまでとする。 ・試合はどちらかが全滅するか、制限時間を過ぎた時点で参加した時から何%の選手が生存しているかで勝敗を決する。
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