最後の日常

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「返事送んないとな・・・えっーと『軽ーく生き残って残りの人生を薔薇色にしようぜ!』・・・こんな感じでいいかな?」 双木もまた、無理をした。 だが返事は来なかった。 この日双木はさっさと風呂に入っていつもなら家に着く時間にはすっかり眠っていた。 翌朝、いつもなら完全に夢の中にいるであろう時間に目が覚めてしまった双木は、外の天気を確かめ、普段着に着替え携帯電話をジーパンのポケットに入れると家を出た。 少し霧が濃かったが、空気は涼しく、葉っぱから滴る露が日光に照らされてキラキラと光っていた。 しばらく歩くと、子供の頃よく遊んだ河川敷に着いた。 ここには双木の好きな場所があった。 そこは、河原の大きな石の上だった。 双木はその上から川の流れを見るのが好きだった。 落ち込んだ時や悲しいときは決まってここにいた。 しかしこの日は先客がいた。 「・・・?」 双木には石の上にいる人物には見覚えがあった。 「曉(さとる)・・・?」 双木に呼ばれた少年は驚いて、バランスを崩して石の上から落ちそうになった。
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