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「腹減って来たから、俺・・・もう帰るわ。」
曉は石から降りて双木の横を通って自分の家の方に帰って行った。
去り際に双木は曉に言った。
「お前は、お前のままでいてくれよ。」
曉は振り返らずに右手を上げてひらつかせて言った。
「わからん・・・じゃあな。」
そのまま行ってしまった。
「あいつとも戦わなくちゃなんねぇのかよ・・・。」
だれもいなくなった石の上を双木は複雑な気持ちで見つめた。
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