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監視の一人が双木達の行く手を阻むかのように立ちはだかった。
「あの・・・俺達はここの生徒で・・・今日は、練習に来ました。」
「生徒手帳は持っているか?」
「はい・・・どうぞ。」
双木はかばんの奥深くに沈んでいたそれを引っ張り出して、監視に渡した。
「・・・よし、通っていいぞ。」
監視はそう言うと、生徒手帳を双木に返してから元いた場所に戻った。
「みんなが待ってるかも知れない。急ごう。」
「そうですね。」
二人は少し速歩きで射場に向かった。
二人が射場に到着すると、既に何人かの部員が準備を始めていた。
「やっぱり、人が少ないな・・・。」
双木が射場近くの荷物置場に荷物を置いて着替えながら言った。
双木が将房と共に射場に入ると数日ぶりに見る雪路や隆弥の姿がそこにあった。
「オッス!久しぶりだな。」
「よぉ、お前は来てくれると思ってたよ。」
「相変わらず元気そうだな。」
三人は久しぶりに会った友にそれぞれ挨拶をした。
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