東洋

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  RRR...   「…んー…?」   久々のオフなのに 朝早くから着信 正直迷惑だ   ピッ 「…あぁい」   「おはよー!あっちゃーん、遊び行こうよー!」   慎吾だ   「…切るよぉ」   「なんでっ!今日逃したら今度いつになるか分かんないよ!」   「ううぅ…」   俺は起きてるか起きていないか 際どいところだったが 慎吾の耳を劈く甲高い声で 辛うじて意識を保っていた   つまり五月蠅くて 眠れない状態だ   「何だよ!もっとテンション上げてよ!」   「慎吾がテンション下げろ…」   「ねぇ、どこ行きたい?」   「寝たい…」   「寝たい!?」       「慎吾と…添い寝して…?」       「…しょうがないなぁ…」   「鍵開けておくから…じゃあおやすみ…」   「全く…結局いっつもあっちゃんのペースなんだよなぁ」   きっと数十分後 ほっぺを膨らませながら 慎吾が玄関を開ける   そしたらその時は そっと抱きしめてキスをして   オフの日くらい慎吾のこと 独り占めさせてよねって言うんだ       さあ、どんな夢を見ようか   ‐‐‐‐END‐‐‐‐
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