大切な・・・

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ガラッー 不意に病室の扉が開いた。 話しながら入ってきたのは、美鈴、綾乃、準、伊織の4人。 起きていた煌斗を見て驚き、時間が止まったように固まっている。 綾乃「アキ・・・!」 美鈴「アキトオォォォ!」 煌斗「ごふっ!・・・あ、がっ!」 勇気を出して静寂を打ち破った綾乃を遮り、美鈴が叫びながら文字通り飛んできた。3mくらい。 そのまま煌斗の腹に直撃し、当然耐えられるはずもなくベッドから落ちて頭を打ち付ける。 意識が飛ばなかっただけでも奇跡。 煌斗「ばっ・・・スズ姉・・・っ!?」 さすがに怒った煌斗は美鈴を押し退けようとしたが、出来なかった。 美鈴が泣いていたから。 煌斗「スズ・・・姉ぇ・・・?」 美鈴「バカバカッ!1人でまた無茶して・・・心配・・・したんだから・・・!」 顔を押し付けて泣く美鈴を見てどうすればいいかわからず、呆然としていた3人にアイコンタクトを送って助けを求める。 煌斗(目ぇそらすなあぁぁ!) 全員サッとあらぬ方向を向いた。 助けは皆無。 煌斗「・・・ゴメン、心配かけて・・・。」 美鈴「ホントに・・・ホントに心配したんだから・・・。」 煌斗「ああ・・・ありがとう。」 煌斗の言葉を聞いた美鈴は頷くと、ゆっくりと煌斗から離れた。
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