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照正「さて・・・まずは声の正体について話すとするか。」
声の正体・・・煌斗が最も知りたいことだ。
聞き逃しのないよう耳を傾ける。
照正「声の正体・・・それはお前に宿る『精霊』だ。」
煌斗「精霊・・・?『精霊の加護』の精霊?」
照正「そうだ。」
精霊の加護・・・生まれた時ら宿り、宿主に属性を与えてくれる、退魔師に必要不可欠なモノだ。(第一部参照)
照正「精霊との会話は信頼の証。つまりアキト、お前は精霊に認められたんだ。」
煌斗「認められた・・・?」
いまいち実感が湧かない。
というか、そもそも精霊と話せるということさえ初めて聞いた。
煌斗「認められるとどうなる?」
照正「会話ができない、つまり認められていない場合、宿主はもともとある魔力を使うことしかできない。だがな、認められると精霊の力を借りて共に戦うことができる。」
照正はそう説明したが、具体的にどういうことかわからない。
照正「そうだな・・・精霊に力を借りた瞬間に魔力が膨れ上がっただろう?あんな感じだ。」
煌斗「なるほど・・・確かにな。」
集中治療で魔力があまり残っていないが、魔力の絶対量が増えていることに気がついた。
以前の煌斗の2倍。
一般的な退魔師の約5倍というとんでもない量だ。
これなら術に使える魔力量を増やせる。
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