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照正「もう一つの理由、これが重要だ。」
そう言って、照正はどこからか魔符を取りだした。
煌斗にわかりやすいようにゆっくりと魔力を込めていく。
込めて・・・込めて・・・。
煌斗「ちょっ・・・どんだけ込めてんだよ!それにこんな所で・・・!」
照正「『天雷』。」
煌斗の言葉を無視し、照正は巨大な稲妻を落とす・・・。
煌斗「・・・あれ?」
・・・はずだったが、何の変化も起きない。
いや、確かに魔符は粉々になっているが。
煌斗「もしかして・・・。」
照正「剣を出している間は術が発動しないんだ。具現化を続けるには、魔力のバランスを調整したりとずっと集中していなければならないからな。術の方に全く集中出来なくなる。」
そう言われて煌斗は思い当たることがあった。
黒月の攻撃を止めてすぐ、紅剣は炎に戻ってしまったのだ。
煌斗の意志に反して。
煌斗「難しいんだな・・・。」
照正「まぁ使うかどうかはアキト、お前が決めることだ。具現化の存在だけは知っている人は知っているから使いたければ堂々と使えばいい。」
そう言って照正はようやく持っていた大剣を消した。
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