大切な・・・

11/17
前へ
/247ページ
次へ
照正「まぁこんなところだ。・・・おっと、そろそろ時間か。」 病室にかけられた時計を見た照正は立ち上がり、パイプ椅子を折りたたんで元あった場所に戻した。 煌斗「何か用事?」 照正「ああ、これから統主会議だ。今回の襲撃についてのな。」 煌斗「もうあるんだ。まだ1日しか経ってないのに早いな。」 照正「は・・・?」 出入口に向かって歩き出そうとしていた照正は足を止めた。 振り返って驚いたように煌斗を見る。 照正「聞いてないのか?」 煌斗「・・・何を?」 照正「今日はあれから3日目なんだが・・・。」 ・・・・・・・・・。 煌斗「3日ぁ!?しかも夕方だし!俺は丸3日も寝てたのか!?」 照正「四捨五入してな。」 煌斗「そんな計算いらん!」 3日も目を覚まさなければ確かに美鈴はああなるだろう。 ということは真帆もああなるということが確定したわけだ、うん。 もしかしたら他の人達も・・・ブルッ。 照正「じゃあ行ってくる。・・・そうそう、精霊と話したいなら頭の中で呼びかけてみろ。」 煌斗「え・・・ああ。」 煌斗が頷いたのを確認すると照正は急ぎ足で病室から出て行った。
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1259人が本棚に入れています
本棚に追加