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「帰ろう」
ミネちゃんは夕日に背中を押され、歩き始めました。
ところがいくら歩いてもたどり着かず、迷子になってしまいました。
なんとかたどり着いたのはさっきの公園でした。
「ママ…。マリちゃん…」
「ミネちゃんが帰ってこない」
お母さんはマリちゃんに聞きました。
「マリちゃん、ミネちゃんどこに行ったか知らない?一緒しゃないの?」
どこを捜してもミネちゃんは見当たりませんでした。
「ひょっとして!」
マリちゃんはいきなり走りだしました。
「マリちゃん、心当たりがあるの?」
お母さんはマリちゃんのあとを着いて行きました。
「ミネちゃん!」
「あっママー」
「こんな遠くまで来て!マリちゃんに感謝しなさいよ」
マリちゃんは2人で来たこの公園を覚えていたのです。
「ありがとうマリちゃん。これからも一緒に遊んでね」
ミネちゃんは、いつも一緒に居るマリちゃんの存在がどれだけ大切な事なのか、改めて分かったのでした。
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