ごみひろい【え】

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えらい人になりたいです。 リョウ君の夢です。 「お母さん、どうやったら偉い人になれるの?」 「リョウ君は偉い人になりたいの?偉い人ってどんな人だと思うかな?」 「んーとね、僕が誉められた時に偉いって言われるよ」 「そうね。誉められる人が偉い人になるコツかな?」 「どうしたら誉められるの?」 「それは自分で考えないとね」 リョウ君は考えながら歩いていました。 すると、リョウ君。  道で転んでしまいました。  空き缶につまずいたのです。  「いったーい。誰?こんな所に空き缶捨てたのは!」 リョウ君は起き上がり、空き缶を手に取りました。  そこへ隣に住んでいるおばあちゃんが通りかかり、空き缶を拾ってるリョウ君を見つけました。  「あらー、リョウ君じゃない。偉いわねぇー。ゴミ拾いしているの?」 「えっ?ゴミ?」 「そうよ。空き缶拾ったんでしょ?町はゴミ箱じゃないのだから、ダメじゃないのねー」 おばあちゃんはすっかりリョウ君がゴミ拾いをしていると、勘違いをしているみたいです。
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