🍙太子の室で

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  「…太子、顔上げて下さい。 そんなうつ向いてたら何もできないでしょう」 「うぅ…。こっぱずかしい… なんで私がこんな目に…」 「何言ってんです、今更。 僕にあんなとこも見せといて」 「それとこれとは」 「ほら、ぐだぐた言ってないで。 太子からしてくれないと、僕は手が出せないんですよ」 「だって!心の準備がッ!」 「んなこと言ってると、無理矢理こじ開けますよ」 「嫌…っ!妹子ったら強引! 略して囲碁!」 「ヘンな略し方せんで下さい。 もうぅ…。いい加減覚悟決めて下さいよ。 後悔するのは太子なんですよ?」 「う…っ!」 「それに早くしないと、 焦れてうっかりアイタターな感じにしちゃうかもしれません。 自分、不器用なんで…」 「……健さん? …………わ、かっ…た。 痛くしないでくれよ、妹子…」 「確証は持てませんが……頑張ります…」 「ん…っ」 「…何をやってるんだ、お前達…」 「へ?…はれ?竹中ひゃん?」 「何って……あぁ。 えっと…このバカな太子が虫歯になったらしいんですよ。 でも歯医者に行くの嫌がってるんで、僕が昔ながらの方法で引っこ抜こうかと。 この方法のが痛みが早く和らぐんですよねー。 で、今は歯の様子を見てたとこです」 「ひょーひょー」 「………。……仲良いな…。 でも、そういうのは…周りに気をつけて会話した方が良いぞ」 「「…なんで?」」 ----------------------- 妹子の言ってた「あんなとこ」ってのはヘソです。 縮んだジャージの回のヤツ。 天然にいちゃこらする2人も良いよねッ(´∇`)ノ  
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