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「……全く…。何事かと思えば…」
後頭部が魚の竹中さんが倒れていると報告され、急いで駆けつけたのだが。
何のことはない、いつものように溺れていただけだった。
…当人は溺れていないと強がっていたが。
「だって…白目むいてたんですよ。初めて見たんですよ。
こわいじゃないですか…」
「すまんな、イナフ。迷惑をかけた」
「妹子です。…まぁいいですけど。
…さ、竹中さんの無事も確認したことだし、さっさと仕事に戻りましょうバカ太子」
「バカ言うな。…もう少しここにいるぞ私は。
竹中さんとまだ遊ぶんだぃ」
「摂政でしょうがあんたは!仕事しろ!このバカが!」
「またバカって…」
しょげる太子に見かねた竹中が、妹子を諭した。
「まぁまぁ。いーじゃないかイナフ。
君もたまには仕事忘れて休みなよ」
「妹子です。…えーと…まだやること残ってますし…サボるワケには…」
「確か昨日も徹夜だったと聞いたぞ。
体壊しては何もならん。休め休め」
「んー…でも…」
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