第一章

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「やあ、ザムシャーしばらくだったね。この前はあの荒くれ者の相手をさせて済まなかったね。見事に撃退してくれたようだったが」 ウルトラの父は椅子から立ち上がるとザムシャーに話しかけた。 「あの戦い以来俺はろくな敵とは戦っていない。全て木刀で相手をして命を奪う事は無かったぐらいの相手だからな」 ザムシャーは腕を組みながら冷静な口調で言った。ザムシャーはほとんど口調に抑揚というものが無い。それが意識したものなのか自然になっているのかは誰にも分からない。したがってザムシャーを持ち上げようが見下そうが彼の口調が変化することはない。だが見下すような事をすれば一撃が襲ってくる事は容易に想像出来るが。
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