第一章

2/10
前へ
/269ページ
次へ
地球に襲来したテロリスト星人を撃退してから早くも一年が経った。ザムシャーは新たな刀、和泉守兼定と虎徹という二本の銘刀を手に、宇宙をさ迷いながら鍛錬を続けていた。幸いなことにザムシャーがウルトラの父から預かっているコンソールからも特に連絡は無く、宇宙の治安も大分良くなっているようだった。 -あれから一年か…果たして俺は一年前の自分よりも強くなれたのだろうか… 鍛錬を続ければ続けるほど、ザムシャーのこの疑問は深まるのである。剣豪にとって、この問題は一生つきまとうであろう最大の難題であると言っても過言では無いだろう。また答えが無いと言えば無いのかもしれない。
/269ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加