第一章

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そんな事を考えながら宇宙空間をザムシャーは漂っていた。因みに宇宙空間とは案外暗くて寂しいところである。たまにある恒星がとても眩しく感じる。そんな空間である。 -何だ…?あの赤い二つの光は… ザムシャーのはるか前方から二つの離れた赤い光が段々と近くに寄ってくる。ザムシャーは刀の柄に手を絡ませながらその主を待った。どうやらこの光は怪獣の眼のようである。その証拠に何やら高い鳴き声が聞こえてくる。更に近づくかと思われた時に、新たに黄色い光が発生した。直後、光と同じ黄色い光線がザムシャーに一直線に向かって来たのである。 -甘い… ザムシャーは和泉守兼定を抜くと凄まじい速さで刀を一閃、何と光線を斬り落としてしまった。 -一体何者だ…やつは? ザムシャーは和泉守兼定を構えたまま光線の主が姿を現すのを待っていた。
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