第一章

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ザムシャーは光の国の中へとゆっくりと飛行して行った。光の国は常に眩しい光に包まれた明るい星であり、ザムシャーもこの場所に来ると何故か安心するのだった。 「やあ、ザムシャー。久しぶりだったな」 ザムシャーのもとに一人のウルトラマンが飛んで来た。その姿は非常にたくましく立派なものだった。 「久しぶりだな、ゾフィ。変わりは無いか?」 「ああ、そちらも変わり無いようだな。では大隊長のところまで共に行くことにしよう」 ゾフィはウルトラマン達が組織している宇宙警備隊の隊長である。ゾフィの放つM87光線はウルトラマンたちの中でも最強の威力があると言われている。地球の危機に何度も駆けつけ、死を恐れずに戦った勇敢な戦士なのである。 そんなゾフィは宇宙警備隊大隊長であるウルトラの父のいる司令室へと向かっていった。この中は景色が歪むような揺らぐような何とも言えない不思議な空間になっている。傷ついたザムシャーが目覚めたのもこの場所であった。
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