馴れない空気

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ーーー パタン ーー 「しばらく……この部屋ともお別れだな」 広い部屋の中でクローゼットの扉を閉めながらカフィーはボソリと呟いた。 生まれ落ちたその日から与えられていた部屋で必要な荷物だけを鞄に詰めながら父上との話しを思い出す…… 休戦の条件に自分が天上界へ行かなければならない事を伝えられてから何度も思い出すソレは彼女にとって良い回想ではなかった 冷たい父の目に冷たい口調はカフィーが生まれてからずっとの事ではあったが、あの時は……まるで奴隷に命令するような口調だった .
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