スタート

最後の日

なに､この気まずい空気は？
まぁいっか…!!
　　　　　　　　　　　　　　お母さんが朝食を運んできた｡
メニューはオムライス…私の大好物だ♪
　　　　　　　　　　　　　　「みっちゃんの制服は…これよ!!」

…ババーン!!という効果音が鳴り響くぐらいの勢いでお母さんは目の前に制服を出した｡
　　　　　　　　　　　　　　『ブレザーにＹシャツにカーディガンとネクタイとズボン…ズボン!?』

驚いてズボンを繰り返してしまった｡
　　　　　　　　　　　　　　そして今まで黙っていたお父さんが口を開いた｡
　　　　　　　　　　　　　　「実は海智には男装してこれから３年間学校に通ってもらう…」

ｺﾎﾝと咳をして冷静に答えた｡　　　　　　　　　　　　　　　『ぇ､えぇーーーーーー!!』

朝から近所迷惑なほどの大きい声で叫んでしまった｡