始まり告げる絶望の香り

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岬「そういえばこの学校って防火用の扉があったわね。」 三階につくなり岬が呟く 正樹「確かにあるけど…使うのかい?」 岬「いえ、まだ逃げ遅れてる人がいるかも知れないから使わないわ。」 正樹「そう。それよりこれからどうする?」 岬「どこかに隠れましょう。屋上に逃げてもいいけど…それだと袋の鼠だわ。」 正樹「…今もそうだと思うけど…。」 岬「なに?何か言った?」 正樹「い、いや、なんでもないよ。」 その後、部屋の広さから考えて音楽室に隠れる事にする二人 音楽室には先客が6人ほどいた 奈雲「おお!正樹に岬!無事だったか!」 正樹「奈雲も無事かい?」 奈雲「ああ、俺はな。しかし…二人ほど『奴ら』に噛まれちまったヤツがいる…。止血したいんだがハンカチ持ってないか?」 正樹「ハンカチかい?………持ってないな。」 岬「私、持ってるわ。コレ使って。」
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