始まり告げる絶望の香り

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栗田「まあ…確かにな。」 奈雲「『奴ら』って倒せんのかな?倒せんなら何とかなりそうな気がする。」 金属バットを握りしめながら奈雲が言う 栗田「映画じゃ『奴ら』は頭が弱点なんだけど…って、そういえば映画では『奴ら』に噛まれたヤツは…。」 栗田が噛まれた二人に視線を向ける 武田「な、何見てんのよ!」 噛まれた二人のうちの一人…武田がハンカチを巻いた腕を押さえながら栗田を睨む 栗田「いや、噛まれたヤツも『奴ら』の…」 後に続く言葉を言おうとした瞬間 阿部「うう…!」 武田の他に噛まれた一人である阿部がうめき声を出す 奈雲「どうした?」 阿部「うう…うぶっ…うぼぇ!」 吐血する阿部 みるみるうちに顔色が青くなっていく 奈雲「お、おい!?本当にどうした!」 奈雲が阿部の肩を揺する 阿部「うっ…うう……うっ!!」
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