始まり告げる絶望の香り

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振り返るとそこには木刀を二本持った男子生徒がいた 正樹「な、なんだい?」 「お前も加勢しろ!」 持っていた木刀のうち一本を無理矢理渡し、階段の方に男子生徒は走っていく 正樹「岬…やっぱり…」 岬「あんなの無視よ。だいたいアンタにそんな根性ないでしょ?」 正樹「そ、それはそうだけど…。」 岬「それよりさっさと行くわよ。『奴ら』の餌になりたいの?」 正樹「いや、なりたくはないけど…。」 岬「じゃあ、さっさと行く!」 そう言うと岬は再び正樹の腕を引っ張り、階段を駆け上がっていった 「うぁぁぁあぁぁぁ!」 階下で木刀を渡してきた男子生徒の叫び声が聞こえてきた
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