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不安でいっぱいの胸、チャイムを鳴らず指が震える。
目の前にあるのは、好きな人の家。
決心を固めてきたけど、中々チャイムを鳴らずことができない。
いつもなら、緊張していてもすぐに押せるのに・・・。
「アレ？ 鈴？」
「！」
いつまでも入らず、ドアの前にいた私は通りすがりの人に、変に思っただろう。
でも、きっと今でてきた子安さんも、変に思っただろう。
でも、行けなかったんだ・・・どうしても。
真実を知るのがあまりにも怖くて。
「鈴、中に、入らないか？」
「う、うん・・・」
でも、聞かないと。
怖くても、怖くても・・・。
重いドアが、2人を入れた後静かに閉じた。
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