4人が本棚に入れています
本棚に追加
始めて触れ合う二人。
お互いの暖かさは、二人を落ち着かせた。
そして、安らかな時をうんだ。
その後も時間は足早に時を刻んだ。
時は流れ、食事会は宴会のようになっていた。
とてもにぎやかな空間の中、二人は何も変わらず会話を楽しんでいた。
しかし、夜も更けてきた頃、彼女の目はとても眠そうな表情へと変化をみせ始めた。
それでも彼女は私との会話を止めようとせず、必死に眠い目を開けていた。
彼女を目の前で見た私は、そんな彼女の様子が可愛らしくて仕方が無かった。
しかし、彼女が翌日も仕事だということを知っていた私は、そんな彼女が心配でもあった。
そんな私は、酒の力もあってか、私の膝をたたきながら、彼女に「おいで」と声を掛けた。
その言葉を聞いた彼女の行動は、とても早かった。
私の言葉を聞いた彼女は、満面の笑みを浮かべながら、私の膝に飛び込んできた。
そして、少しゴロゴロとした後で、そのまま夢の世界へと入り込んだ。
私はそんな彼女を愛おしく思った。
そして、帰宅の声がかかるまで彼女の頭を撫でて過ごした。
1時間程たった頃、帰宅の声が掛かった。
そして、安らかに眠る彼女を膝からおろす事になった。
出来る限りの振動を与えないように私は彼女の下にある膝を枕と置き換えた。
彼女は目覚める事なく翌朝まで夢の世界で安らかに過ごした。
翌朝。
仕事のあった彼女がちゃんと起きているか心配になった私は、彼女にメールをした。
すると彼女はしっかりと起き、返事を返してきた。
どうやら昨晩おこった膝枕の件はあまり覚えていなかったらしく、家族にその事実を伝えられた彼女は、誤りのメールも送ってきた。
そのメールに驚いた私は、「誰にででもそんなことしたらダメだよ」と返事を返した。
彼女はその内容に対し、「誰にでもそんな事しないよ」と返した。
私はその返事に対し、不思議な感覚を覚えた。
その反面、とても安心した気持ちにもなった。
この頃から私と彼女のメールの回数は増えていった。
最初のコメントを投稿しよう!