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海上――
セネル「この…!喰らえっ!」
メルネス「お兄ちゃん!」
セネル「シャーリィ……
名前が違う!」
メルネス「え…?あ、ゴメンゴメン」
シャーリィ「これでいいね♪」
セネル「シャーリィ!出てきちゃだめだ!」
シャーリィ「でも!」
魔物「ギシャァァァ!!」
セネル「早く隠れて!」
シャーリィ「あ~はいはい。わかりましたよ~だ」
セネル「普通に言え!
こっちだ!こっちに来い!」
魔物「………」
セネル「よーし、とっておきの一発……当たれぇっ!」
ドゴオォォォ!!
セネル「ふぅ……」
シャーリィ「オニイチャン…?マモノハ?」
セネル「何でカタコトなんだよ。魔物は…逃げられた。」
シャーリィ「なにやってんだよクソ兄貴!!」
セネル「俺を責めるな!エンジンさえ動けば追い掛けてとどめを刺すんだが……」
シャーリィ「どうして壊れちゃったんだろうね……」
セネル「シャーリィが…!
シャーリィが鮫なんか釣るからだろ!!」
シャーリィ「私のせいなの!?
お兄ちゃんは私を責めるの?」
セネル「……責めはしないけど鮫を釣り上げた衝撃でエンジンが壊れたんじゃないか!」
シャーリィ「お願い、無理しないで。この一週間ろくに寝てないんだから。」
セネル『話し逸らしやがった……』
「そうも言ってられないさ。船がいつ近くを通るかわからないし…」
シャーリィ「見張りなら私がやるよ?」
セネル「それはダメだ。潮風はシャーリィの身体に毒だろ」
シャーリィ「うん、わかってる。
言ってみただけだから」
セネル『……この野郎』
シャーリィ「………」
セネル「………」
ガスト「………」
シャーリィ「えっ?」
セネル「シャーリィ、下がって」
シャーリィ「お兄ちゃん、ガストって…スカイラークだよ!」
セネル「そっちのガストじゃねぇ!!」
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