お決まり

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「ただ、珍しいなって思って。」 珍しい?何のことだろうか。 「ヒデが女の子に下の名前で呼ぶのを許していることさ。」 下の名前で呼ばれてるのって、珍しいのかな・・・? 「あいつは、あんな格好してるから、呼ぼうとするやつも珍しいけど。」 と言い、少し苦笑し、さらに続ける。 「あいつ――ヒデは、あまり下の名前を女の子に呼んでほしくないのさ。」 「なんで?」 素朴な疑問だった。 「それは、ヒデに聞いてくれ。まぁ、今はまだ教えてくれないから、聞いても無駄だがな。」 「なら、相沢君が教えてよ。」 私がそう言うと、相沢君が急に怖い顔になり 「俺なんかからなんて言えない。そして、その行為は、ヒデへの最大の侮蔑だ。」 そういい、表情を戻す。 「しかし、ヒデが名前で呼ぶのを許した、それは事実なんだろ?」 私はゆっくり頷く。 「なら」 彼はそういい 「今はそれでいい。いつかは教えてくれるだろう。」 穏やかな表情でそう言う。 「それとさ。」 彼は唐突に。 「これからも、ヒデを好きでいてやってくれ。」 そう言った。

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