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本棚に追加「ただ、珍しいなって思って。」
珍しい?何のことだろうか。
「ヒデが女の子に下の名前で呼ぶのを許していることさ。」
下の名前で呼ばれてるのって、珍しいのかな・・・?
「あいつは、あんな格好してるから、呼ぼうとするやつも珍しいけど。」
と言い、少し苦笑し、さらに続ける。
「あいつ――ヒデは、あまり下の名前を女の子に呼んでほしくないのさ。」
「なんで?」
素朴な疑問だった。
「それは、ヒデに聞いてくれ。まぁ、今はまだ教えてくれないから、聞いても無駄だがな。」
「なら、相沢君が教えてよ。」
私がそう言うと、相沢君が急に怖い顔になり
「俺なんかからなんて言えない。そして、その行為は、ヒデへの最大の侮蔑だ。」
そういい、表情を戻す。
「しかし、ヒデが名前で呼ぶのを許した、それは事実なんだろ?」
私はゆっくり頷く。
「なら」
彼はそういい
「今はそれでいい。いつかは教えてくれるだろう。」
穏やかな表情でそう言う。
「それとさ。」
彼は唐突に。
「これからも、ヒデを好きでいてやってくれ。」
そう言った。

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