7人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぅ…うーん」
気が付くと襖の外が明るく疾風は、慌てて襖を開けて廊下に飛び出すと温かい何かにぶつかって慌てて顔を上げるとそこには、長い黒髪を下ろして着崩れた浴衣姿の瑠菜がいたため慌てて一歩下がって勢い良く頭を下げて彼に。
「ごめんなさい!ぶつかってしまって」
「い…いや…良いけど…」
ばつが悪そうに疾風から目をそらした後、視線を戻して彼女の頭に優しく手を乗せて。
「もう、大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃないけど…私…お母さんとお父さん殺した男を許せない…見つけだしてやる…必ず」
怒りと殺気に満ちたオーラを放つ少女に瑠菜は、静かな声で彼女に。
「強くなるための手伝いは、してやれるけど…暗殺者を探すとなると暗殺者にならなきゃいけないんだ…それでも…いいのか?」
「私が…暗殺者に?」
「そうだ…依頼があれば人を殺すんだ…全身に返り血を浴びる事になる…血の臭いは、千年の呪いのごとく一生かかっても消えることはないんだよ…いいのか?お前はそれでも…」
最初のコメントを投稿しよう!