紅の歯車

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ある日の夕方…幼い心をもつ少女は遊び疲れて家に帰ってきてドアを開けた。 「ただいまぁ、今日も楽しかったよ♪お父さんお母さん」 玄関で靴を脱ごうとしたとき… 『こっちに来てはダメよ疾風ぇぇ!!逃げなさい!』 母の言葉の意味が解らず幼い疾風は、靴を脱がずに慌ててリビングに行くと目の前には… 赤く染まった部屋… 鉄の嫌な臭い… 血の海に倒れた両親、そして…黒いフードで顔の見えない謎の長身の男… 手に握られている血の滴るナイフ… 急な事に理解できず恐怖のあまりに意識を失いそうになった疾風は、私も殺されるの?と絶望をしているとナイフを持った男が幼い少女を見て冷たい微笑を浮かべ 『お前が疾風か?風の神を宿す…者か?こんなガキが』 幼い少女がナイフを握った長身の男の声を聞いた最後だった…
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