湯けむり大騒動

3/7
前へ
/35ページ
次へ
「疾風です」 少し力を入れて抵抗してみるも、放してくれる気配もなく心の中で深いため息を付き顔に呆れの色を見せると澄氷は、抱き締めることを止めて彼女の横へ来てのんびりしはじめた。 静かな時が二人の間に流れて雰囲気に流され疾風は、温泉から出るに出られず最初に湯につかったときの桜色のような肌が今は夕日のように真っ赤。 どうしたらよいか分からず取り敢えず勇気を出して温泉から上がろうと思い立ち上がった瞬間、突然目の前が真っ暗になり身体がぐらりと傾き彼女は倒れた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加