7人が本棚に入れています
本棚に追加
(深い、真っ暗だ。
さっきまで温泉にいた筈なのに…ココは何処?)
「お前、またドジってさぁ本当に不器用だなぁ」
突然聞こえた声は何処か懐かしく温かいものを感じてよくよく目を凝らすとそこには、男の子が一人と女の子が一人、そして小さな頃の疾風がいた。
「ぶ、不器用っていうなー!!」
「不器用だから不器用って言ってるんだよ。」
「うぅ~」
小さな小さな疾風と謎の可愛らしい少年の口喧嘩に頭を抱えて苦笑している愛らしい女の子。
そんな三人の行動を見ているうちにまだ認めたくはないけれど疾風は口元に人差し指を添えて。
「私は、記憶が欠けているの??あそこにいるのは、私…だけどあの二人は知らない…忘れているのかも、大切なことを」
考えごとを口に出しているとふんわりと涼しい風が吹いてきて疾風は誘われる様にして風が吹いてきた方に歩くと目が覚めた。
最初のコメントを投稿しよう!