銀髪の師匠

2/5
前へ
/35ページ
次へ
二人が振り向くとそこには大和が立っていた。 そして、疾風に向かって手招きをして呼んだ。 「何ですか?大和さん」 「つい先ほど、疾風を指導してもらう者が決まったので呼びに来たのです。」 「もう、決まったのですか!?」 「はい、その者が待っている部屋に案内しますので付いてきてください。」 「わかりました。」 疾風は、弥生に「また後で」と手を振り彼の後に付いていった。 大和に案内されたのは、皆がくつろいでいる居間の一画にあるソファーと小さな硝子テーブルが置いている所だった。 遠くから見ても解るほどの綺麗な銀の髪に見覚えがあった。 まさかと思い疾風は、彼にその人物が座っているだろうソファーを指差し訊ねた。 「あの…あそこに座っている人ですか?私の師匠になってくれる人は…」 「はい、そうですよ」 「そ…そうですか…」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加