銀髪の師匠

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「さ…さっきは…ごめん」 小さい声で澄氷は小さく呟いたが前に座っている彼女には聞えたらしくにっこりと微笑み頷いた。 「え、えーと…まずは武器を選びに行こうか」 そう言って彼は立ち上がり疾風の傍まで来て手を差し伸べた。 彼女は、その手を取り彼と二人で武器を選びに行く。 澄氷に手を引かれて着いたのは屋敷の離れだった。 扉を開くと所狭しと様々な武器が置いてある。 古い場所なのか…何かを試し切りしたのだろう。 床には、血が黒く酸化してこべり付いている箇所がいくつもある。 「取りあえず一目見て気に入った武器を選びな、合わなければまた変えに来ればいい」 「はい、わかりました。」 彼女は、倉庫の中をキョロキョロしながら歩いていると奥の方に光輝く何かが見え惹かれる様に歩いて行った。 疾風が惹かれた武器は、鈍く輝く黒い刃に血の様に赤く長い柄を持つ大きな鎌だった。 「不思議…まるで生きてるみたい…」 不思議でたまらなくて思わず手を伸ばそうとした瞬間大鎌が勝手にカタカタと震え出し、とても不機嫌そうな声が疾風の頭上から響いてきた。 「僕の眠りを醒ましたのはお前?」 「えっ!?何のこと?それよりアナタは誰?」
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