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「目の前に居るのに解らないの?」
「目の前?…って私の前には鎌があるだ…け?」
先程まで彼女の目の前にあった鎌は、いつの間にか姿を消していた。
その代わりに、パタパタと羽ばたく何かが今こちらを覗き込むように首を傾げながら見ているのだ。
この状況をいまいち理解が出来ない疾風は思わず大声で。
「えぇぇぇっ!!?何なのぉぉ!?」
「どうしたの!?疾風ちゃん!!」
「澄氷さん…ああああ、あれ何ですか!!??」
疾風の大声に驚き駆け寄った澄氷に彼女は、カミカミにならながら目の前で羽ばたく何かを指差して必死に説明を求めた。
彼女に思わず彼は大笑いしてしまった。
「なななな…何で笑うんですか!!?」
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