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「ねえ、移したって何処に?私…お父さんとお母さんに会いたい…」
すると、男が少し苦笑いをしながら疾風の頭に手をのせそっと目を細めて優しく少女に
「お嬢は相変わらず優しいな」
「お…お嬢?一体何の事?」
女は顔を青くさせ男の頭を平手打ちし笑顔を顔に貼りつけて疾風に
「すいません、兄はよく人違いをするもので」
「そ…そうなんだ、そういえば自己紹介まだだった…私は草薙疾風です、貴方たちは?」
ふわふわとした栗毛のに水色の瞳が愛らしく映えている少女は頭をペコッとさげた。
「私は、櫻木弥生です」
絹糸のようなサラサラとした長い黒髪、瞳は深海のような藍色…肌は上質なシルクの様に艶のある白さをもつ少女は先ほどまでの暗いを消し明るく優しい笑顔を浮かべた。
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