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ひたすら泣いて疲れたのか疾風は棺の隣に踞るように寝ているのを見て弥生は、優しく毛布を掛け、後ろに立っている瑠菜に振り返り。
「疾風は…記憶を失っているわ…5年以上前に私達と出会ったことを忘れているわ綺麗にね…」
「あぁ…何かあったんだろうな微弱だが…他人の力の気配を感じる…はぁ~また悩みが増えた…初恋なのにな」
「大丈夫よ、思いはきっと届きますよ兄さん」
「そうだといいけど」
ため息を何度も吐く兄の背を押しながら二人は遺体安置所を立ち去った。
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