信忠の家老へ

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織田家の評定の間。 一段上に信長、その左横に嫡男信忠が座していた。 その前には、左右に別れ、重臣達が列座していた。 信長の甲高い声が広間に響き渡った。 「此度、我が居城を目加田に移す。目加田の地を新たに安土と名付ける。それに伴い、岐阜城は信忠に譲る。また、各方面の師団長を任命する。先ず、北陸方面師団長に柴田勝家!」 「ははっ、有り難き幸せ。」 勝家が一礼した。 「うむっ、北の庄城を居城にせよ。与力として、佐々成政、前田利家を使わす。四国方面師団長に丹羽長秀。」 「ははっ、有り難き幸せ。」 長秀が一礼した。 「岸和田城を居城とせよ。また、信雄を後見し、共に四国を平定せよ。丹波・亀山方面師団長に明智光秀。」 「ははっ、有り難き幸せ。」 光秀も一礼した。
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