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「そうそう~、さらに言えば、メンバーチェンジも無し。流れを変えるのは、ピッチにいる人間だけでしなきゃならない。」
慎一のゆるい声で言った一言。
それは信哉達の抱える最大の弱点だった。
「……だけどよ!そんなことばっかじゃねぇ!」
「信哉、落ち着けよ。何もみんな諦めてるわけじゃないさ。」
龍之介は凛とした眼差しで、信哉を落ち着かせた。
教室内はようやく落ち着きを取り戻したが、みんなうつむいてしまった。
「うむ。まっ、俺達も楽には勝てないってわけだ。気を抜くんじゃないぞ。」
一ノ瀬はなだめるように言ったがすでに、遅かったようだ。
しかし、一人だけ反応する男がいた。
「よし……だったら、死ぬ気でやるしかねぇってことだな!」
そこには、やはり頼れるストライカーがたっているのだった。
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