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会場にどよめきが起こるのが、ロッカールームまで響いてきた。
どうやら、前の試合で動きがあったようだ。
信哉達は、それを聞きながら、試合の準備を進めていた。
青色のユニフォームを身に纏い、試合前、最後のミーティングが開かれた。
「いいな。一回負ければ、終わりだぞ。一年だからって来年があるだなんて思うんじゃないぞ!」
「当たり前だろ!夢はでっかく全国制覇だ!」
一ノ瀬の激に、信哉も勢いよく答えた。
周りのチームメイトも、気持ちは同じと言わんばかりの表情をしている。
「よし……だったら、最初から見せてやれ。帰ってきたヒーローの力をな!」
一ノ瀬は、そう言って、全員の肩をたたいてまわった。
「よし……行くぞ!」
犬斗の一声で、みんなロッカールームを後にした。
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