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―一段落―
「で、何でこんなトコでピーピー泣いてたんだ?」
「あぅ。
『ピーピー』とはいくら颯太様でも酷いですよぅ。
プンプン。」
「…つか…ちょ…このカゴの中に入ってくれねぇか…?」
「…?
カゴ?」
「ここだよ!
こ・こ!!」
俺が示した所は言うまでもなく自転車の前輪の上。
物を入れるカゴの事だ。
「そんな所登れないですよぅ~!」
「だぁーっ!
めんどくせえーっ!」
俺はシャロンの首ねっこを掴み、カゴに入れた。
「きゃあ!?
もう!
強引ですぅ!
一体何ですかぁ!?
…まさか出逢っていきなり愛の…!?
きゃあ!
もう照れちゃうで」
「…首が痛かっただけだ色ボケネコが。
普通ずっと下向いてりゃ痛くなるだろ。」
「もう照れちゃって!
シャロンにはわかってるですよぅ!」
…だりぃ。
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