一匹目

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しかし、殴ったお陰である事を思い出したっ! 「そうだハサミっ! 確か筆箱にハサミが!」 「なるほどぉ! 鉄でガラスを割るのですね!」 俺は背負っていた鞄を自分の目の前に持っていき探りまくった。 …が。 「あ…」 「?」 「筆箱…学校に忘れてきた…」 「えぇぇぇぇぇ!?」 最悪だ。 本気で最悪だ。 木霊さんの事で頭が精一杯だったのが敗因だった。 畜生。 真坂め。 俺が死んだら末代まで呪ってやる。
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