ぷろろごす

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「…でも酷いのは確かだぜ?」 「何でだよ。」 「だってお前の前が鏡花様なんだぜこの野郎っ!! 羨ましい!! 羨ましすぎるぞコラ!!」 もうそろそろコイツの話どころか、コイツの顔見る事さえバカバカしくなってきた。 ちょうどそんな時。 「えー。 真坂君。 今は授業中なんだけどなぁー。 …廊下に立ちたいかなぁー?」 「…ゴメンナサイ…」 …そういや今は数学の授業の真っ最中だったな。 担当教師は山岡翔子(女性・既婚者との事。 推定三十路手前)。 常に笑顔が絶えない人で、眼鏡がよく似合っている。 だが、笑顔を絶やさないという事は… 今―つまり注意する時、多分怒っているのだろう。 目が俺以上に笑っていない。 そのまま血まで凍りつきそうだ。 つまり… 誰が見ても怖い。 俺の顔を見たときより震えているこの男を見ればよくわかる。
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