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満たされたいと思うのに空っぽになって、なぜこんなに胸がズキズキと痛いのでしょう。
わたしは、わたしの世界を広げていくから父なんて気にとめておくわけにはいかないのです。
なのに、なぜこんなに腕が赤く腫れ上がるまで自分の爪で自分腕の肉を引っ掻き回したのでしょう。
自分の腕に、爪で【死】という文字を刻みました。
文字は、肉をもり上げ浮き出ました。
消えることはできないから、ひとは死を選ぶのでしょうか。
でもわたしは、死にたくありません。
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