5551人が本棚に入れています
本棚に追加
「うひゃひゃひゃ~、これ以上ないくらい酷くなってみると、逆に笑っちゃうもんだなぁ」
「しみじみ言うなー、走れッ!」
「うげっ、冷てっ。もうなんだよ~~」
うぎゃーー!ありえねぇーー!
クラスの連中も悲鳴を上げながら体育館に逃げ込む
さっきまで確かに青空の下、体育の授業を受けていたはずなのに
ボールは友達!なんて思いながらサッカーに興じていたのに
曇ってきたな~と思ってからがあっという間。スコールかっ!というぐらいの雨が降り注いで、雨から逃げるものの間に合わず。
全身ずぶ濡れ状態に至る
体育館での授業の女子達はこの惨状に目を丸くして見ているし
「はぁ~、Tシャツ張り付いてキモチ悪ィ。あれっ?悦郎と橘は?」
キョロキョロ見回していれば近くにいた奴が、制服に着替えに行ったぞーって。教えてくれたはいいが‥‥‥
ちっ、置いて行かれた
「しゃーねっ、俺も行くか」
移動しようとした時
「うぎゃ~!ひでぇよ~、皆して置いてくなよ。」
あっ!
そうだった。
サッカーの練習試合で、佐久間の暴蹴によりボールがありえない所に吹っ飛び、皆からの取ってこいコールに探しに行かせた所だった
最初のコメントを投稿しよう!