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一人遅れてきた佐久間は余りにも見るも無惨
服着たまま、風呂に入りましたという位、濡れてない場所がない
だが、あまり気にした様子もなくあ~あ、ベッチョベチョだぁーなんて言いながら、髪を掻き上げる
その仕種が、またさまになっていて一瞬魅入ってしまった自分に腹が立つ
案の定、女子からキャーと黄色い悲鳴
羨ましいな!この野郎!と再度腹が立つ
腹は立つが流石にここにいたらヤバイよな
さっさと離れた方がよさそうだ
そろ~と忍び足で移動を開始した
「あっ、春日ぁ!」
「げっ!」
はい~、早くも見つかりました
いつもの如く、すかさず抱き着こうとしていた佐久間の動きが俺の目の前でピタッと止まった
‥‥予想外
奴は四六時中、俺に触るわ、抱き着くわ周りなんて気にしないセクハラ行為を繰り返して来たのに
うおっ、なんか一気に鳥肌が!
そんなセンサーが発動している俺にお構いなしで佐久間は舐め回すように見る
見てる
見られてる
なんか口元に手を当てて、顔が赤いような
一時停止をしたように動かなくなった佐久間がちょっと心配になり、俺は手の平をヒラヒラと翳してみた
それがいけなかった
変態‥行動開始
ガシッと手首を掴まれる
「お、おい?」
「~~~ッ、ヤバッ、エロッ!!鼻血でそ。何誘ってるんの、春日。色気出しまくり。透けたTシャツから乳首見えちゃってるんですけど!」
「キ、キモいぃぃぃ!!どこ見てんだっ!」
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