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わりィ、助かったと橘にお礼を言って歩き出そうとしたら、濡れた靴下のせいで滑った
うおっ!
そのまま橘にダイブする
必然的に抱き着いた状態になるわけで
「おい、大丈夫か?」
「ごめん、滑った。もう大丈夫」
「ッ!ちょちょちょちょー待て!冬也!なに春日抱いてっ。それも俺の前でいちゃいちゃ!喧嘩売ってるのか?あんだけ春日ちゃんは俺のだって言って」
「はぁ~?夏、こうなった状況をお前見てただろ?何故、そこまで事実を歪んで捉える?」
「ダァーッ!なんでもいいから、春日から離れろっ!」
ベリッと橘から剥がされ後ろに向かせられる
両肩を掴まれたと思えば、佐久間が真っ正面
「春日ちゃん、平気?」
じーっと見てくる佐久間
こいつ、何なんだよ
「男の嫉妬は醜いぞ、夏」
「なっ!そんな事ないもん!俺の頭ん中は春日でいっぱいだから、しょうがないんだもん」
「だもんっじゃねぇ!この開き直り野郎がっ。さらりと恐ろしい事、ほざいてんじゃねーー」
「あっそうだ!冬也が触ったから消毒ね」
「おいッ!俺はばい菌か!」
橘、哀れ
っていうか消毒って?
そんな事が頭に浮かんでいたらばだ
ガバッと佐久間が抱き着いてきた
「ぎゃーーー!何してんだ!尻を撫でるな、揉むな!ってゆ~か重いんだよ、変態がぁぁぁぁ」
「ここ触られた?乳首?それともナニ?俺が触って消毒してあげる!はぁ~癒される。この抱き心地サイコー!」
やめろぉぉぉぉぉぉ
次の授業が始まる前まで晒し者になった事は言うまでもない
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